鳴子と東北の良きもの増えました!⑤

『鳴子と東北の良きもの増えました!⑤鳴子こけし・柿澤是伸工人』

 

鳴子の伝統工芸品、こけし。

山々に囲まれ、豊富な材に恵まれた鳴子には数々の木地文化(木や山の恵みを材料にした手仕事品)がありますが、こけしはその代表格。

 

コロナ禍になってからは休催してますが、毎年秋の始めには『こけし祭り』という東北各地から工人さんも招いた大きな祭りも開催されます。

 

一本の木から型取っていくこけし、実はかなりの技術を要する難技。

光種では店内で使う呼び札を始め、もうずっと柿澤是伸(かきざわよしのぶ)さんのこけしを置かせていただいています。

 

1974年生まれ。

父、故・是隆氏に師事、お母様、眞里子さんも工人、ご一家揃って工人でいらっしゃいます。

是伸さんは、伝統こけしの他に、震災後に作られたいた倒れにくい重心が低いこけし、上を見上げたこけし、どんぐりの傘を帽子に見立ててかぶせた豆こけし、など思わずキュンとしてしまう創作こけしをたくさん作られています。

 

店主は是伸こけしのお顔が大好き。

凛とした表情、どこかグッと堪えているようにも、まっすぐ何かを見つめているようにも見える素晴らしい絵付けです。

 

今回入荷の『当てコマ』は、修行時代、ずっとコマを作らされていたという事で、いわば彼の原点。

クルクル回して運試し。

大型の方は、細いヒゴまで削り出されている逸品です。

桜や梅が施された今回は春バージョン、アッカンベーの絵柄も可愛いですね。